これまでのコラムを通して、都市型原人生活がいかに健康やエイジングケアに大切かをお伝えしてきました。メディテスでは都市型原人生活をうまく取り入れて生活習慣の改善を指導しています。その中でも指導の基本となることを簡単にご紹介していきます。

①重力を感じる

車や乗り物、エレベーターを多用する、デスクワークが多い、運動する習慣がない…。このような生活は、端的にいうと「地球の重力を感じない生活」です。このことの意味は非常に大きく、私たち人間の体は、地球の重力を感じなければ健全性が保てないようにできています。そこで、都市型原人生活では、できるだけストレスを感じないように工夫しながら、生活のさまざまな場面で重力を意識します

②地球時間で生きる

私たちの体には、地球の自転がもたらす「地球時間」と一致する体内時計が組み込まれています。文明以前の地球では、人類は地球時間に即して暮らしていました。日が昇れば起きて活動し、日が沈めばリラックスして寝るという暮らしです。しかし、近代文明とともに、夜遅くまで煌々と明かりをつけて夜更かしをしたり、朝は遅くまで寝ていたりという、地球時間を無視した生活をするようになりました。これによって、体内時計や自律神経のリズムが乱れ、私たちの体にはさまざまな不調が起こっています。都市型原人生活では、できるところから地球時間に適合した生活リズムを取り戻し、体内時計や自律神経を整えていきます

③五感を取り戻す

便利に囲まれた生活をしていると、どうしてもヒトとしての五感や本能が鈍くなっていきます。そのことが、直接的・間接的に心身に弊害を与えています。その弊害をなくすとともに、地球に生まれてきた喜びをしっかり味わえる感性を復活させるために、都市型原人生活では五感と本能を取り戻すさまざまな手法を取り入れます

④原人感覚で食べる

近代の文明社会は、便利でスピーディな食環境をもたらしました。今、加工食品やインスタント食品、冷凍食品、スナック類、出来合いの総菜などと無縁の食生活を送る人はほとんどいないでしょう。しかし、多くの人は意識していませんが、そういった食品は一般に思われている以上に、私たちの体をむしばんでいます。そこで、都市型原人生活では、できるだけ加工食品などを減らし、素材の形がわかる自然の食品を増やしていきます。また腹6〜8分目のバランスの取れた食事をとることもポイントです。

ただし、ライフスタイルによって①〜④をどう対応していけるかは人それぞれです。メディテスではパーソナルチャットによって、ライフスタイルを加味した都市型原人生活の提案ができるのです。

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都市型原人生活とは?

著者
青木晃(医師)

◼プロフィール

防衛医大、東大医学部付属病院などで、内分泌・代謝内科、腫瘍内科の臨床研究に従事。
多くの生活習慣病患者、がん患者の診療を通し、従来の日本の保険医療の限界を痛感。日本の生活習慣病、がん疾患の撲滅のための診療を実践。「老化が病気を引き起こす」という観点からアンチエイジング(抗加齢)医学のフィールドにおいて早くから活躍。
2007年10月、順天堂大学大学院に開設されたアンチエイジング医学の講座「加齢制御医学講座」の准教授に就任し、抗加齢医学の臨床・研究・教育にも従事。
TV、ラジオの健康情報番組への出演、多数の雑誌内特集記事の監修、書籍の執筆や講演活動などを幅広く行い、生活習慣病予防、抗加齢医学の啓発に従事。日本抗加齢医学会役員としても、日本全国のアンチエイジングクリニック、アンチエイジング関連施設での指導・アドバイス、講演会等を行っている。
自らもアンチエイジングライフを日々の生活の中で実践し、ホルモン年齢、脳年齢、筋・骨年齢などはすべて30代前半の体内年齢をキープしている。

◼所属学会

・日本健康医療学会常任理事
・日本エイジマネージメント医療研究機構理事
・日本抗加齢医学会評議員
・日本内科学会認定内科医
・日本抗加齢医学会専門医
・日本健康医療学会認定医

◼主な著書・共著

『モナリザエクササイズ』(エクスナレッジ)
『40歳からのタイプ別 ダイエット診断』(竹書房)
『いい睡眠があなたを10歳若くする』(青春出版社)
『一生若くいられる「都市型原人」という生き方』(マキノ出版)
など、多数。