「1日1万歩を目指しましょう!」というのは、健康的な生活としてよく言われること。人の生活にとって、活動はとても重要です。中でも「歩く」ということは、基本の活動になります。

しかし、

「平日はデスクワークばかりで…」

「家に帰って来てからじゃウォーキングにも行けない。」

「この暑さでは家から出られない!」

などなど。1日1万歩を目指すことは、仕事や生活スタイル、季節によっては簡単ではありません。

しかし、運動というのは、何も「歩く」だけではない、ということに気が付いていない人がたくさんいます。

 

身体活動とは?

身体活動という言葉をご存知ですか?

 

病気、特に生活習慣病の予防のためにトピックとなっている言葉です。

身体活動とは、「安静にしている状態より多くのエネルギーを消費する全ての動きのこと」と定義されています(運動指針2006より)。身体活動は、「生活活動」と「運動」に分けることができます。健康増進のために行う活動が「運動」、それ以外の活動が「生活活動」とされています。

運動と生活活動

運動とは、みなさんが想像しているいわゆる「運動」です。ジョギングをしたり、テニスをしたり、夏なら水泳なども運動のひとつです。

それに対して、生活活動というのは、みなさんが普段何気なく行っていることすべてです。たとえば、顔を洗う、掃除機をかける、料理を作る、お子様と遊ぶ…これらの活動は、活動の強さはさまざまですが、すべて活動に入ります。

 

「最近子育てが忙しくて、全然体を動かす時間がないの…」

こんな言葉どこかで聞いたことがありませんか?この言葉は、「運動」を行う時間は取れないかもしれませんが、その分たくさんの「生活活動」を行っている可能性が考えられませんか?

 

普段の生活では、「運動」と「生活活動」を合わせた身体活動を増やしていくことが大切です。

身体活動を増やすためには?

では、身体活動はどうやって増やしていけば良いでしょうか?

最初にご説明した通り、日本の厚生労働省では、「1日1万歩」を運動量の目安として掲げています。

もちろん、歩くことは脳から幸せホルモンが出たり、代謝を高めたりといいことづくしです。毎日、歩数を伸ばすことができるときは、積極的に行ってください。

 

しかし、今年のような猛暑や地域によっては豪雪地帯などもあります。なかなか歩数が伸びないときは、「生活活動」を増やすことを意識してみましょう。

たとえば、体重52kgの女性が、掃き掃除を30分すると約63kcal消費します。洗濯物を干したり片付けたりすることを30分すると約27kcal消費します。子供と30分遊ぶと約82kcal消費します。

 

ここで紹介した活動はほんの一例です。

「今日は、暑くて外にウォーキングに出れないな」と思った日は、少し念入りに掃除をしたり、お子様とたくさん遊んでみるのはいかがでしょうか?もちろん、ストレッチや筋トレで歩数を補うこともできます!

みなさんの生活スタイルに合った活動を増やしていくことが、運動不足解消の重要なポイントです。


【著者】塚原美希(作業療法士)

  • 所属学会

日本理学療法士協会

  • 所属団体

国際統合リハビリテーション協会 IRT取得

  • 関連リンク

一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会 IAIR:https://iairjapan.jp